基準点とともに ~探訪記録~

社会の授業で習った地図記号がきっかけで基準点(三角点・水準点・電子基準点など)を調べています

【基準点について】三角点・水準点・電子基準点とは…何が違うの?

三角点・水準点・電子基準点とは(違いについて)

僕が基準点について調べていくなかでわかったことをお伝えします。

 

 

基準点とは

測量するときの基準となる点。基準点には、標石や金属標とよばれるものがあり、国土地理院標高や位置(経度・緯度)を調べて管理している。

基準点は設置してある石が動かされることがまずないため測量するときの基準としている。(地殻変動の測量にも使われている。)

 

基準点には、三角点、水準点、電子基準点がある。(ほかに、重力点、図根点などがあります。)

 

測量とは

土地や川などの広さ、高さ、深さ、形、位置などを機械を使ってはかること。

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時々道路でみかけるこの人は測量中です。

 

経度とは

地球上の位置を東西であらわしたもの。イギリスのロンドンのグリニッジ天文台が、あったところを0°として東西へ180°まであらわしている。

東まわりが東経、西まわりが西経とよんでいる。

経度について

 

緯度とは

地球上の位置を南北であらわしたもの。赤道を0°にして南北へ90°まであらわしている。

赤道の北側が北緯、南側が南緯であらわしている。

※日本の経度、緯度は旧東京天文台あとから測量した。ここが三角点の原点

緯度について

 

標高とは

東京湾の平均海面を0mとしてはかる陸や山の高さのこと。

標高について

 

 

三角点とは

三角点とは

地図を作るときに距離をはかる目印になる点。三角点は、緯度、経度、標高が正確にもとめられているので、地図作成や道路を作るときの測量で必要になる。

 

三角点には、一、二、三、四等があって、数字が小さいほど、正確な情報が分かる。

さらに、数も少ない。

→これはよく言われているが違うみたいだ!

三角測量をしたときに点と点の間の距離が平均45kmが一等、8kmが二等、4kmが三等、1~2kmが4等ということがあらたに分かった。

 

三角点の三角とは?

明治時代の測量の方法で三角形の特徴を使ってもとめたことから、目印の点を(場所)三角点というようになった。→三角測量

 

昔、測量で使っていた経緯ぎ(国土地理院より)

今はレーザー光線を使う、トータルステーションで測量する。

 

三角測量とは

(1)まず平らな場所で二つの距離をはかる。(あ-い)

(2)「う」の場所を決め「あ」と「う」の角度を調べることで「あ」と「う」の距離がわかり、「う」の位置が正確にわかる。

(3)そして次の点を決め同じように測量していく。

これをくりかえし測量することで、たくさんの三角形ができる。

その三角形のあつまりのことを三角網とよんでいる。

 

三角点には名前があった!

僕が基準点を見に行くさい、よく使ったのが「基準点成果等閲覧サービス」です。このサービスは基準点の場所や詳細がわかるWebサイトです。

そのページをみると基準点に名前があることがわかりました。そして三角点を設置したら必ず「点の記」というものが作られることもわかりました。

 

点の記や画像などはユーザー登録をするとみることができます。

基準点成果等閲覧サービス

>>基準点成果等閲覧サービス

 

三角点には何があるか

三角点には何があるのか

三角点には、標石、保護石、表示杭、ばん石(土の中)があります。

 

標石とは

石の上に十字のへこみがあってそこが三角点の位置をあらわしている。

石の種類は花崗岩で等級によって大きさが違う。

 

保護石とは

4個が基本のようだけれど、2個や3個のものもある。ないものもある。

標石をまもるようにおかれてある。

 

表示杭とは

色は白色で木製・プラスチック製の四角い柱状の杭です。

側面に「大切にしましょう三角点」「三角点」「国土地理院」「基本測量」と書かれている。標石を探す際の目印となる。(標石などが土などで埋まっている場合もあるため)

 

盤石とは

もしものとき標石を復元できるように標石より下の土の中に設置されている。

材質は花崗岩

 

水準点とは

水準点とは

標高の基準となる点。国道や主要道路に沿って約2kmの間隔で設置してある。水準点を使うことで、土地の高さを正確に(mm単位で)求められる。水準点を繰り返し測量することで地殻変動地盤沈下の対策に必要な上下変化がもとめられる。

水準点の原点は東京千代田区永田町一丁目(標高24.39m)にある。

 

水準点には何があるか

三角点と基本的には一緒だけれど、てっぺんが違う。

このてっぺんで標高をはかっている。

 

電子基準点とは

電子基準点とは

位置の基準となる点で衛星から電波を受信して位置をわりだしている。情報は国土地理院に集められて変化を観測している。電子基準点は20km間隔で設置されている

電波はGPS衛星(アメリカ)、ガリレオEU)、グロナス(ロシア)、みちびき(日本)から受信している。

 

電子基準点には何があるか

電子基準点

電子基準点には電灯のような「ピラー」というものがたっている。

一番上にはレドームと呼ばれるところにアンテナがはいっている。ピラーの真ん中あたりには受信機やバッテリーなどがはいっている収納箱がある。

ピラーのほかには、表示杭、金属標、注意書きなどが設置されている。

 

以上がこれまでに調べてわかったことです。

ひょっとしたら違っていることもあるかもしれませんので、気づいた点があればコメント欄で教えていただけると助かります。

 

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